【真宗大谷派正覚寺】

 住職(ちいくん)

Author: 住職(ちいくん)
名古屋市昭和区にある
正覚寺という真宗大谷派の
お寺の住職です。

愛知万博にはまってました。
趣味は水泳です。
ネコを飼ってます。名前はちいくん。

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『寺報』とは、
住職が思った事や感じた事、
仏教について、お経について、
また、連絡事項などを書いて
月に一度発行しているものです。

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仏様のよび声が聞こえますか

Tue.03.01.2012 0 comments


八事の興正寺の近くにお住まいのMさんというすてきな女性がみえます。Mさんは十数年前にご主人を亡くされ、それを機縁にして、興正寺へ毎日おまいりされるようになりました。興正寺でお勝手の手伝いをさがしてみえることを聞き、それに応募され、十何年間にわたって、お勝手の仕事、お座敷本堂の掃除などされたそうです。ところが、何があったのかわかりませんが、Mさんと興正寺のご縁がまったく切れてしまったのです。Mさんは、心のよりどころを失ってしまったのです。

実はMさんの家には大きなお仏壇があり、真宗大谷派のお仏壇で阿弥陀様がおみえになるのです。Mさんは思わず阿弥陀仏に手を合わせ、「ナムアミダブツ」とお念仏申されたというのです。Mさんに阿弥陀様のよび声が聞こえたということかと思うのです。

Mさんは申されます。「自分勝手で、わがままな私が念仏など申すはずがないのです。」「その私がお念仏申しているのです。不思議なことです。」と。私の口から出るお念仏は、実は仏様が私の声となって私によびかけてくださっているのです。仏様のよび声に耳をかたむける生活でありたいと思うのです。

蓮如上人は申されます。「信心は水のながれる溝のようなものです。溝は放っておくとごみがたまり、あかがたまります。常に仏法を聞き、信心の法水を流し、きれいにしておきなさい」と、、、、、。

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○来月の予定

・三日講2月3日(火)2時〜3時
・毎月3日は正覚寺へおまいりの日どなた様もお越し下さい


『寺報』 平成24年1月 第123号より

死んだらどこへ行くのでしょうねえ

Sat.19.11.2011 0 comments


正覚寺の大切なご門徒の一人であるNさんが私に申されました。
Nさん「死んだらどこへ行くんでしょうねえ」
私「死んでから考えたらいいんじゃない」
Nさん「死んでからでは考えられんわ」
真けんにお話を聞かないで半ば冗談のように答えてしまい深く反省します。

先日Iさんのお母さんの葬儀が終わり、中陰のおつとめにまいりました。
お母さんのお写真がやさしくほほえんでこちらを見てみえました。Iさんからお母さんへの思いを聞かせていただきました。
「お母さんはどこへ言ったのでしょうねえ」「何を願っているのでしょうねえ」
親鸞聖人は「私が死んだら必ず必ずお浄土で待ちまいらせそうろうべし」と申されます。お浄土へ待っているといわれるのです。

40歳なかばで亡くなられた鈴木章子さんは申されます。「お浄土にいる亡き父母があかりをともして私を待っていてくれます。お浄土はなつかしく明るいのです」「私が死んだらナムアミダブツになります。私のことを思い出したらナムアミダブツと申して下さい。」

お葬式のとき亡くなられた方のお顔を拝します。どなたも例外なくおだやかでやさしい顔をしてみえるように思うのですが、いかがでしょうか。

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○来月の予定

・修正会1月3日(火)2時〜3時
正信偈のおつとめをします。おまいり下さい。

・毎月3日は正覚寺へおまいりの日


『寺報』 平成23年12月 第122号より

報恩講におまいり下さい

Thu.03.11.2011 0 comments


宗祖親鸞聖人がそのご生涯を終えられたのは1262年(弘長二年)11月28日のことでした。今から750年前のことですので、本年は親鸞聖人750回忌の法要がつとまりました。正覚寺よりも22名の方が団体参拝されました。

報恩講というのは親鸞聖人ご法事です。
東本願寺では11月21日から11月28日
東別院では12月13日から12月18日
正覚寺では12月3日

すべての真宗寺院で必ずおつとめされるのが報恩講です。親鸞聖人はじめ、念仏にいきられた人々へ思いをいたし、感謝するおつとめをします。

当寺では、お勝手の方が前日より準備をしてくださいます。ごはん、みそしる、大根のにつけ、白さいのにっけ、これはおいしいです。皆様おかわりをされます。

正信偈のおつとめは全員大きな声を出して下さいます。

正信偈のあとで恩徳讃のおつとめをします。実は私はこれが納得できなかったのです。身を粉にしたり、骨をくだくなどとてもできないと思っていたのです。

先日月まいりにおじゃました時「恩徳讃を教えてほしい」とお願いされたのです。そこで、私一人で静かにゆっくりおつとめしました。その時、はっと気づかせていただいたように思ったのです。なんとこれは頭が下がる教えなのです。頭の下がったことのない私を知らせて下さる教えなのです。

「お前は頭を下げているが、心より頭が下がったことがあるかね」と。

頭が下がったことのない自分に気がつかせていただけたら念仏申せると思うのです。

如来大悲恩徳は
身を粉にしても報ずべし
師主・知識の恩徳も
骨をくだきても謝すべし
(親鸞聖人、恩徳讃)


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○来月の予定

報恩講 12月3日(土)10時〜3時(午後始経1時半〜)
一年で一番大切なお仏事です。おまいり下さい。



『寺報』 平成23年11月 第121号より

Iさんのこと

Sat.08.10.2011 0 comments


先日Iさんのお宅へ月まいりに出かけました。読経していたとき、ふっとお内仏の横を見ると、なくなられたIさんと奥様が並んで写っている写真がありました。語りかけてみえるように思えたのです。ぼくとつな人がらの方で、おせじのひとつも言わないようなおだやかな方でした。

「私達は今お浄土へいまったぞ、そして今またお前たちに語りかけているのだ。」
「あなた達はお浄土へ行くような人生を送っていますか」と
親鸞聖人のおことばを思い出しておりました。

「故法然聖人は・・・ものもおぼえぬあさましき人々のまいりたるを御覧じては往生すべしと笑まいらせたまいしをみまいらせ候らいき、文ざたしてさかさかしき人のまいりたるをば往生はいかがあらんずらんと・・・。」

信心というのは学問してえられるものではないのだ、と、いうことかと思うのです。Iさんは戦争中は中国で一兵士として働き、帰国してからは焼きいもやさんをしてみえたようです。今でもなつかしく「いもやのおっちゃん」という方がみえます。その後、道路工事の作業員としてアスファルトの仕事などを70歳すぎまで働かれました。

つらいこと苦しいこと悲しいことが山ほどあったと思うのですが、一度も聞いたことはありません。いつも静かに大らかにしてみえました。つらいこと苦しいこと悲しいことをひとつひとつ受けとめ、ぐちを言うこともなく、それをのりこえてみえた姿がIさんだったんだと気づかされました。

「私は今お浄土へまいったぞ、あなたは今お浄土へ行くような人生を送っていますか」と。

人生において地獄を見てしまった人は、他の人にやさしくできるのです(竹中智秀)

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○来月の予定

三日講 11月3日(木)2時〜3時半 どなた様もおまいり下さい
お茶とおかしあります

帰敬式は希望者がみえましたら、三日講のあと行います。お申し出ください。

『寺報』 平成23年10月 第120号より

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